| ■〔映画雑談Vol.32〕マーティン・スコセッシ関連覚え書き―その2(音楽篇) |
―& 新宿初のシネコン「バルト9」オープン、スコセッシの次回作と目されるストーンズのライヴ・ドキュメンタリー・フィルムについてのプチ・メモ≪→こちら!≫etc. こんばんは、ダーリン/Oh-Wellです。 今日2月11日「建国記念の日」を含むこの3連休、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 ここ東京は、昨日は終日曇り空だったものの、今日は肌寒くはありましたが終日晴天、天気予報によれば明日も晴天が続くとのこと(→goo天気)。 そう、明日、僕ら夫婦は午後から新宿に出る予定なのですが、買い物(―妻にヴァレンタイン・デーの贈り物を買ってもらいます(^^)v)を済ませた後、この9日にオープンした新宿初のシネコン「バルト9」(※下Ph4点は2/5に撮影した開業前の外観)での映画鑑賞初体験と相成るはず。ここでの記念すべき^^初鑑賞作品はの作品は『マリー・アントワネット(2006/ソフィア・コッポラ)』〔◆IMDb◆Movie Walker〕と為りそうなのですが(―実は、『タンポポ(1985/伊丹十三)』〔◆jmdb◆IMDb〕をここでの初鑑賞作品にしたくもあったのですが、23:20~25:30での上映時間しかないので止む無く諦めます...)、遅からずここで現在上映しているデジタル映像(※ここでは9つのシアター全てがデジタル上映となるらしい)での『硫黄島の手紙』(2006/イーストウッド)や『ディパーテッド』(2006/スコセッシ)も観ておきたいと思っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() 兎にも角にも、僕などに取っては、買い物に、食事や飲み会を含めた遊びにと、あれこれでもって最も出向く機会の多い街の一つ「新宿」に夜遅くまで新旧の映画を上映してくれるシネコンがまず一つオープンしてくれたことは大きな喜びです! さて、月初めの御挨拶に続く2月第2回目のエントリーは、「マーティン・スコセッシ関連覚え書き―その2(音楽篇)」です。前回の「マーティン・スコセッシ関連覚え書き―その1」が未完成のままであるのにも関わらず、“その2”な訳ですが^^、 一つには、当ブログ開設の年から御交遊いただいているAudio-Visual Trivia for Movie & Music/koukinobaabaさんから当方「マーティン・スコセッシ関連覚え書き―その1」にお寄せ頂いたコメントにお返事を書きながら、自分がこれまで鑑賞して来たスコセッシ映画十数本を概観するようなエントリーには少々手こずるけれど、スコセッシ映画に於ける重要な要素の一つとなる「音楽」についての覚え書きだけならば大まかなものは書き纏(まと)めまとめられるかなと思えたことが切っ掛けで今回のエントリーと相成った次第です。まぁ、書けるところから書いておくと…。 まずは、 ●●マーティン・スコセッシ関連覚え書き―その2(音楽篇) ![]() ●上Phは、「第79回アカデミー賞」ノミネートで通算6度目のアカデミー監督賞候補 となったマーティン・スコセッシ。果たして初のオスカー監督賞の栄冠を勝ち取れる か否か、授賞式ではこれまで以上に^^映画ファンの注目を浴びることでしょう。 さて、まず、僕がこれまでに鑑賞して来たスコセッシ作品中のオリジナル・スコアとして殊に印象深く残っているものを挙げてみますと(―※例えば、『ラスト・ワルツ(1978)』などは映画の為にロビー・ロバートソンらが書き下ろした楽曲もあるのですが、ここでは別扱いとします)、 まずは、バーナード・ハーマンの遺作となった『タクシー・ドライバー(1976)』〔◆当ブログ内・関連エントリー〕は僕に取っても別格的なもの。 また、フィリップ・グラス〔◆公式サイト◆IMDb〕による『クンドゥン』(1997)での充実したスコアやハワード・ショアの幾つかのスコアも忘れがたいのですが、『タクシー・ドライバー』に続くものとして特記しておきたいのがピーター・ゲイブリエル/ガブリエル〔◆公式サイト◆IMDb〕による『最後の誘惑』(1988)のスコア。これは、ジェネシス脱退後ソロ活動に入り、殊に、三枚目のソロ・アルバムPeter Gabriel III(1980)製作の頃からアフリカ、アジアを始めとした地域音楽に独自のアプローチを続けていたゲイブリエルによる民俗音楽を取り入れた音楽創作の一大成果であり、同時に、最良の映画スコアともなっている濃密な音楽創造かと思えています。映画初鑑賞の後にはしばらく映画のあれこれがゲイブリエルの音楽と共にじわり甦って来たことを今でも思い起こせます。 ![]() マーティン・スコセッシ最新作 の『ディパーテッド』でのハワード・ショア〔◆公式サイト◆IMDb〕によるスコアもまた出色の出来栄えだったかと思います。ショアによる登場人物たちが内に抱える悲痛、野望、驕り、孤独、葛藤などと云ったものを不穏に、或いは、痛切に、或いは哀調をもって彩る繊細さとパワフルさが相俟つ個々の楽曲を持ってしての音楽演出は、ストーンズ、ピンク・フロイドを含む1950年代から1970年代に架けてのRock、R&Bから直近のNY・アンダーグラウンド・ヒップホップまでの楽曲、さらに、オペラやアイルランド民謡などの余韻とも相俟って、実に、この『ディパーテッド』という映画に一貫する不穏、哀しみ、痛切と云ったところを忘れがたいものにしていたかと思い起こす次第です。 ![]() そう、『ラスト・ワルツ』(1978)以降、スコセッシに取っての映画製作上の良きパートナーでもあるロビー・ロバートソンが関った作品ですと、Rock、ポップス、ジャズ、カンツォーネ、加えて、バッハ(マタイ受難曲)までを擁した多様多彩な楽曲群に圧倒される『カジノ』(1995)が僕に最も強い印象を残してくれました。 ![]() 本作『カジノ』では、ストーンズの楽曲が実に5曲(“Sweet Virginia”、“Gimme Shelter”、“Heart of Stone”、“Can't You Hear Me Knocking”、加えて、Devoによる“(I Can't Get No) Satisfaction”)使われているのですが、そのストーンズの余韻はもとより、 オープニング・クレジットに流れ、更には、ラストの主人公のヴォイス・オーヴァーに被さる「マタイ受難曲」のインパクト、エンディングからエンディング・クレジットに跨(またが)って流れる「カミーユのテーマ」(ジョルジュ・ドルリュー作曲、『軽蔑(1963/ゴダール)』中のブリジット・バルドー扮するヒロイン“カミーユ”のテーマ曲)がもたらすカタルシスも僕に取っては忘れがたいものとなっています。 ![]() 補足) >>ジョルジュ・ドルリュー関連 1.■〔映画評Vol.1〕『アメリカの夜』(1973/フランソワ・トリュフォー)⇒当ブログ内 2.『軽蔑』サントラ(※Amazon) そう、スコセッシはロビー・ロバートソンが音楽に関わった映画でのみならず、『ミーン・ストリート』(1973)等キャリア初期の頃から映画のシーン、登場人物のキャラクター性を印象深いものとする既存の楽曲の選曲に非凡なところを見せており、ことに、新旧Rock、Popsに於ける選曲の良さには僕もこれまでの多くのスコセッシ映画で心痺れさせられています。 例えば、『ミーン・ストリート』に於ける、ロバート・デ・ニーロ扮するリトル・イタリーの厄介者たるジョニー・ボーイ〔※下Ph左〕が仲間がたむろするバーに現れ主人公チャーリー(ハーベイ・カイテル)の方に近づいて来るシーンなどは、その、スローモーション映像の中にあるジョニー・ボーイの妙にエキセントリックな笑顔や素振りが醸し出すものが、バックに流れる“Jumping Jack Flash”の音と束の間一つになることで只ならぬスリリングさを産み出していたかと思い起こしますし、 ![]() 『ディパーテッド』(2006)の冒頭に流れる“Gimme Shelter”は、ジャック・ニコルソン扮するボストン南部地区を牛耳るギャング・ボスたるフランク・コステロのヴォイス・オーヴァーに始まる冒頭シークェンスが示すアイルランド系アメリカ人の悲哀の歴史とコステロ自身の狂気とカリスマ性相俟つキャラクター性、さらには、少年時代のコリン(後にマット・デイモンが演じるキャラクター)に自身と同じ資質を見抜き自分の世界に引き込んで行く場面を容易に忘れがたいものとしていましたし(―この“Gimme Shelter”は『カジノ』でもジョー・ペシ扮する凶暴なやくざ者ニッキーとその一味が宝飾品強奪を重ねるシークェンスで使われている)、また、コステロ率いるアイリッシュ・ギャングに警察官の身分を隠し潜入せんとするビリー(レオナルド・ディカプリオ)とコステロがバーで始めて会うシーンなどでは、この二人の愈々の接近が観客に与える緊迫感がこのシーンで流れる“Let It Loose”(ストーンズ)の美しいスロー・テンポの旋律によって却って不穏な緊迫度が高まりもし曰く云い難い胸騒ぎのするシーンを実現していたように思えます。 ![]() ![]() さて、スコセッシの映画作家としての非凡は、広く言えば「アメリカ音楽」を題材にした際のドキュメンタリーにもよく見て取れるかと思います。 そう、『ラスト・ワルツ』(※下Ph)、『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(2005)にあっては、フォーク・ロックの雄たるディラン、そのディランのバック・バンドからキャリアを飛躍させたと言えようザ・バンドを扱って、(単に彼らが果たしてきたRock、フォーク等々でのキャリアに於いてのみならず、)スコセッシ自身が長く深い愛着を寄せて来た自国の大衆音楽、ルーツ音楽への幅広い見識が彼らミュージシャンのバックボーンにあるものを巧まずして引き出しつつ、映像、インタビューの悉くがまばゆく濃密な、一つのアメリカRock史概観、アメリカ音楽史概観ともいえるドキュメンタリーにそれぞれを結実させていたかと思う次第です。 ![]() ニール・ヤング、リック・ダンコ、ヴァン・モリソン、ボブ・ディラン、ロビー・ロバートソン さてさて、そんなスコセッシの次回作と目されるのがストーンズのライヴ・ドキュメンタリー・フィルム! 所謂ワーキング・タイトルが“Shine A Light”とされているものです。 映画自体がまだポスト・プロダクション段階ですから、現在まで映画の詳細は殆ど発表されていない訳ですが、どうやら、最初の披露目は今年9月の「トロント・フィルム・フェスティヴァル」を予定しているようです。 そう、『ディパーテッド』の日本版パンフレット中の記事によれば、昨年10月28日、29日にビーコン・シアターで行われた“ア・ビガーバン・ツアー”〔◆公式サイト◆当ブログ内・関連エントリー〕ニューヨーク公演のステージが撮影されたとのこと。 本作にあっては、ストーンズ狂のスコセッシのことですから満を持して製作、撮影に挑んだことでしょう。そんな彼の4人のメンバーへのインタヴュー映像、既に撮影されたライヴ映像、劇中織り込まれるであろう過去の映像等々を擁して如何なるフィルムが誕生するのか、『ラスト・ワルツ』に匹敵するようなライヴ・ドキュメンタリー・フィルム、Rock映画と相成ることか…などと云った按配に僕などあれこれ期待が膨らむばかりですが、まずは、無事に映画が完成することを祈りたいと思います! |
by oh_darling66
| 2007-02-11 23:52
| *映画雑談
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