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皆さま、本日のショーにお集まり頂きありがとうございます、ダーリン(darling)です。今後も僕を喜ばせてくれるもの、心地良くしてくれるものを探求してみます。皆さま、ごゆっくりどうぞ。
by oh_darling66
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6月25日更新

**今月、ようやくにして、2回目の更新です(^^;

●鶴岡八幡宮・舞殿

今回は、先日訪れた六月中旬の鎌倉についての雑感を、そして、鎌倉と言えば小津安二郎、小津映画と言うわけでもあり、ここいら辺りについても少々ゆるりだらりと^^書いています。
≪→こちら!




6月7日更新

**さて、6月最初の御挨拶を…。

そう、そろそろ夏休みの予定などを漠然と考え始める頃ですよね。今年は南国に行きたいなぁ、9月以降の安く行ける時にでも^^ ≪→こちら!


●バリ島の寺院にて

●『アコークロー』・・・6月16日公開


4月21日更新

**さて、久々の更新です。
今回は、上映最終日(4/6)にようやく鑑賞が叶った『叫』(2006/黒沢清)についてゆるゆると鑑賞メモを書きまとめてみました~。お暇なおりに眺めて頂ければ幸いです~
≪→こちら!


3月17日更新

**さて、この3月ようやくにして^^ふたつめのエントリーは、『ディパーテッド』(2006/スコセッシ)の鑑賞メモです!
≪→こちらから!
当方の「オスカー受賞予想結果」なども併せてエントリーしましたので、お暇なおりに眺めて頂ければ幸いです~!≪→こちら~!



2007年1月14日

**本日未明、中途半端なままに為っていた「2006年度新作公開映画ベスト20~ダーリン/Oh-Well篇」をようやく完結させました!≪→こちら!


2006年12月18日

**昨日、途中まで書いてアップしておいた『イカとクジラ』の鑑賞メモですが、今朝、完成させました~! 師走に相応しい「走り書き」^^レヴェルのものに過ぎませんが、お暇なおりにでも眺めて頂ければ幸いです~。
≪→こちら~!



各種サッカー試合中継等は、こちら〔◆TV日刊から検索できます。


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■〔映画雑談Vol.29〕今秋公開の新作映画あれこれ鑑賞前メモ―その1(後編)

1.『楽日(2003/ツァイ・ミンリャン)』=※初公開は今年8月、現在追加上映中→こちら
2.『父親たちの星条旗(2006/イーストウッド)』≪→こちら
3.『サラバンド(2003/ベルイマン)』≪→こちら


>>その1(前編)は、こちら~!⇒『プラダを着た悪魔』(2006/デヴィッド・フランケル)、『ブラック・ダリア』(2006/ブライアン・デ・パルマ)他


こんにちは。
ようやく、この金曜日の仕事も片付きつつあり、心は晴れ晴れと云ったところの^^ダーリン/Oh-Wellです。

あぁ、早く帰りたい...(笑)


―さて 、今日(10/27)は或る映画をレイト・ショーで鑑賞予定。
そう、ツァイ・ミンリャン『楽日(2003)』〔◆IMDbです。



タイトルに冠された「楽日(らくび)」とは、千秋楽、つまり、興行、公演の最終日を意味する言葉な訳ですが、今夜のレイト・ショーは本作の追加上映期間のまさに最終日(―尚、11月の追加上映も既に決まっています)


***

―この、マレーシアで生まれ台湾に育ち台湾で映画を撮って来たツァイ・ミンリャンという映画監督に関しては、
僕なども、これまでに、その名や評判はあちこちでよく見聞きして来たものの、その映画はこれまで未体験。
ある友人は、すでに『楽日』(2003)を鑑賞し、過去の映画の何本かをDVD鑑賞したらしいのですが、「観なければ実感できない味わいがあって、ともかく、俺は嵌(はま)っている」等と僕に話してくれもします。

ともかく、ここ東京に於いては、今年、『西瓜(2005)』〔◆IMDb『楽日』(2003)と渋谷で立て続けに過去の作品が初公開され、追加上映もされ、それなりの集客があるようですから、まさにこの2006年は、ツァイ・ミンリャンの日本に於ける本格的ブレイクの年ということになるのかもしれませんね…。

(→◆公式サイト内公開情報


***

まぁ、兎にも角にも、昼休み以降の仕事も、このレイト・ショーを励みに頑張れそうです。^^

そう、この土、日は、『父親たちの星条旗』(2006/イーストウッド)『サラバンド』(2003/ベルイマン)も鑑賞予定です!!



父親たちの星条旗』/Flags of Our Fathers (2006/イーストウッド)
◆10月28日公開。尚、本作と同じ題材を日本軍側の視点で描いたとされる『硫黄島からの手紙』/Letters from Iwo Jima (2007/イーストウッド) の日本公開は、アメリカ公開よりも早い今年12月9日。 ◆『父親たちの星条旗』の鑑賞メモはこちら~

そう…、イーストウッドほど、自信をもって、しかし、それに驕ることなく映画を撮っている…そんなことを僕に感じさせてくれる映画作家も昨今それほど見当たらないように思います。


『父親たちの星条旗』〔◆Movie Walkerに於いては、もう、イーストウッド・ファンの一人たる僕としてまず為すべきことは映画館に足を運ぶこと。そして、いざ、本編が始まる前には、できるだけ頭を白紙の状態に持って行き、無心に映画に向き合えればと思っています。







補足)

◇IMDb

『父親たちの星条旗』/Flags of Our Fathers (2006/イーストウッド)
http://www.imdb.com/title/tt0418689/

『硫黄島からの手紙』/Letters from Iwo Jima (2007/イーストウッド)
http://www.imdb.com/title/tt0498380/

◇『父親たちの星条旗』、『硫黄島からの手紙』両作品の公式サイト(日本語)
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

◆当ブログ内の「イーストウッド関連エントリー」は、

こちらにまとめてありま~す!



サラバンド』(2003/イングマール・ベルイマン)
◆10月21日より公開中


ベルイマン(1918年生)の21年ぶりとなる新作長編映画『サラバンド』〔◆Movie Walker
僕も、ネット上などで幾らかそのタイトルや記事等を目にしてはいたものの、その日本公開がいよいよ間近になったことを具体的に知ったのは夏の終わり頃の映画館に於いてのことでした。


ともかく、僕などはしばらくの間(、おそらくは、多くのべルイマン映画ファンの方々とも同様かと思うのですが)、あの『ファニーとアレクサンデル』(1982|※日本での劇場公開は1985年、下Ph)をもってベルイマン最後の映画なのだろうなと思って来ましたので、『サラバンド』のチラシ、ポスターなどを目にした際は改めて目の覚めるような思いと相成った次第です。




そう、私事ながら、これは、妻が物凄く楽しみにしているので(―彼女は、イーストウッドの映画を鑑賞後には何故だかあまり語らない^^;)、鑑賞後のお喋りなどは『父親たちの星条旗』よりも盛り上がるのは間違いなさそうです。^^


補足)

◇IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0299478/

◇公式サイト
http://saraband-movie.com/

◆当ブログ内の「ベルイマン関連エントリー」は、こちら(=女性が主人公のロード・ムーヴィー5傑)。―※まぁ、作品について具体的に触れている訳ではありませんので悪しからず^^;


*********

―と云った案配に、

今晩に『楽日』、土日に(※観る順番は未定ですが)『サラバンド』、そして、『父親たちの星条旗』の鑑賞を予定している訳ですが、

この3日の間に目の当たりにせんとしている3作品、
個々それぞれにテーマも映画ぶりも可也異なっていそうで、おそらく、この3本すべてを観終えた際には素朴に幸福な思いに包まれていることでしょう。^^

それぞれ、一旦、あれこれの雑念を追い払い出来るだけ白紙の状態でもって、それぞれの映画に向き合えればと思っています。


―それでは、皆さんも良き週末を~!!


【今秋公開の新作映画あれこれ鑑賞前メモ―その1(後編)・完】

by oh_darling66 | 2006-10-27 13:14 | *映画雑談
■〔映画雑談Vol.28〕映画中に於ける印象深い写真
~『シャイニング(1980/キューブリック)』≪→こちら≫、『ミッドナイトクロス(1981/ブライアン・デ・パルマ)』≪→こちら≫他

※3回完結予定です。


こんばんは、ダーリン/Oh-Wellです。

さて、私、少々あれこれで忙(せわ)しなく、相変わらず、個々の映画についてひとしきり顧みたり、「鑑賞メモ」などを書き纏(まと)めたりする為の一続きの時間が取れないのですが、

例えば、明日(10/20)で渋谷での公開が終了となってしまう『弓(2005/キム・ギドク)』〔◆当ブログ内関連エントリーなどは、或いは明日の昼過ぎにもう一度観る機会を持てそうなので、その2度目を観てから形にするとして、

先週の土、日に観た『ブラック・ダリア』(2006/ブライアン・デ・パルマ)『フラガール』(2006/李相日)あたりなども、そう、まとまった時間が取れ次第書きたいんですがねぇ…、幾つかの目を見張らせてくれたシーン等々の余韻が僕の中に残っている内に…。

ともかく、今回は、僕なりに軽く書き流しておけるものをエントリーしてみま~す。



*** 映画中に於ける印象深い写真・その1


●上Phは、『ベティ・サイズモア』(2000/ニール・ラビュート)


さて、上述した『ブラック・ダリア』を撮ったデ・パルマ、また、『弓』を撮ったギドク、この両者が発表してきた映画の多くには、登場人物たちが写真を撮影する場面や「写真というもの自体」が可也目に付くように思い起こします。

そう、映画の中の「写真」は、イメージを伴う時間のモザイクなどとも言えよう「映画」というものの中に、「写真」と云う時間の止まったイメージたるものがあることそれ自体が素朴に僕の興味を惹く訳なのですが、

まずは、デ・パルマ、ギドクの映画中のものを含む、僕に取っての「映画中に於ける印象深い写真」というものを挙げてみますと、



シャイニング(1980/キューブリック)』〔◆IMDb
※本作のラストに触れています。


映画のエンディング。
ここでは、ホテルのロビー続きにある、ホテル周辺の写真や来客者の写真などが沢山飾られたラウンジが映され、撮影カメラは一つの写真に寄って行く。そこには、極寒の中息絶えた主人公・ジャック(ジャック・ニコルソン)の若々しく見映えの良い姿を中心に、舞踏会に集った大勢の正装した男女の姿が収まっている。


ここにある、ジャックの生気ある表情と姿は、この前に有るシークェンス(―真夜中の迷路のような庭園で、ジャックは斧を持って息子・ダニーを追いかける…)の最後に示される極寒の中で凍りついたジャックの哀れな姿と動かぬ写真の中に在りながらも生気、歓喜を湛えた姿との視覚的コントラストでもって、まずは、僕の心を掻き立ててくれます。

その写真中には、

Overlook Hotel
July 4th Ball
1921

―との説明が添えられている。

(※余談ながら、現在、おそらく、世界中で最も流通している本作のDVDヴィデオは劇場公開時と若干異なる119分のヴァージョンを収録したものかと思うのですが、本作のオリジナル・ヴァージョンは146分にもなるらしい。これ、いつかDVDヴィデオ等でリリースして欲しいなぁ…)

ミッドナイトクロス(1981/ブライアン・デ・パルマ)』〔◆IMDb


映画の効果音録音技術者たる主人公ジャック(ジョン・トラボルタ)は、夜半、峡谷に架かる橋の上で木々が風にそよぐ音や川のせせらぐ音など、映画に使用するさまざまな自然音を集音/採録していた際に、たまたま、或る自動車墜落事故の音を拾ってしまう。その後、主人公は、雑誌に件の自動車事故を捉えた連続写真が掲載発表されているのを知り購入。


その、真っ直ぐ走ってきた車がハンドルを切り損ねて道路から川に落下するまでを納めた連続写真を切り抜きコマ撮り。そして、現像から挙がってきたフィルムを流しながら自分がマイクで拾った音と合わて行き、云わば、ミニ・ムーヴィーをこしらえて行く…。時間の止まったイメージたる写真が、コマ撮りされ、音響と整合させられ行く中で映画中にミニ・ムーヴィーが誕生するさまは、まさに、僕に取ってはスリリングそのもの…。



『悪い男』(2001/キム・ギドク)〔◆IMDb


主人公・ハンギによって歓楽街の売春婦に身を落としたヒロイン・ソナ。彼女は自分に好意を寄せる男(※主人公の弟分)に手助けをしてもらい一旦店から逃げ出すも、程無く主人公に見つけられてしまう。

2人は歓楽街に戻る前に、海辺に立ち寄る。ここで、ヒロインは砂浜の中に2枚のちぎられた写真を見つける。ここに有るのは顔の部分が切り取られた男女が一緒に納まった写真。映画は、この写真が示されてから、詩のようなファンタジー性が加わっていたように思い起こします。




『うつせみ(2004/キム・ギドク)』
→※当ブログ内の「鑑賞メモ」はこちら


主人公が不法侵入する家々の幾つかに飾られたヒロインの写真。ヒロインは、或いは、顔の知れたモデルなのかもしれない。


そして、この88分中にあるものの殆どが、そんなヒロインの写真を何と無しに見知っていた主人公が単調なビラ貼りを繰り返す中で見た白昼夢だったようにも思うのですが…。



*********

―と云った案配に、他にも、幾つか挙げて行きたいところですが、今回はここいら辺りまで。

尚、また、このテーマで思うところを書き足して行く予定です。あと、2回くらいでエントリーとして完結させたく思っています。

それでは次回!^^

(※10月21日、その1・完)



〔当ブログ内の関連エントリー〕

■〔映画鑑賞メモVol.14〕『父親たちの星条旗』(2006/イーストウッド)& more...

1.『サラバンド』(2003/ベルイマン)鑑賞プチ・メモ
2.『父親たちの星条旗』(2006/イーストウッド)鑑賞メモ
3.『百年恋歌』(2005/ホウ・シャオシェン)鑑賞前メモ

by oh_darling66 | 2006-10-19 19:06 | *映画雑談
■〔映画雑談Vol.27〕キム・ギドク映画に関する雑感―その2
『うつせみ(2004)』鑑賞プチ・メモ≪→こちら、および、『サマリア』(2004)、『悪い男』(2001)他ギドク映画雑感 & more...


おはようございます、ダーリン/Oh-Wellです。

いやはや、ようやく週末の土曜日を迎えられたました。^^
10月も、早、半ば過ぎと為って行きますねぇ…。

私め、今日は午後から『ブラック・ダリア(2006/ブライアン・デ・パルマ)』〔◆IMDbMovie Walker当ブログ内の関連エントリーを鑑賞予定。
デ・パルマの一ファンとして、(大それた期待などはしていませぬが^^)もう、素朴に楽しみにしています。

あと、日曜日には、『フラガール(2006/李相日)』〔◆Movie Walkerを鑑賞出来ればと思っています!

(C) 2006 BLACK DIAMONDS


(C) 2006 BLACK DIAMONDS

僕は、この『フラガール』の予告篇を映画館で何度か観ているのですが、可也勢いの乗った映画なのではないかと思えています。
僕に取っては、映画に於ける蒼井優〔◆jmdbの演技を観ることも初体験となるので、ここいら辺りも密かに^^物凄く楽しみなところです。



*********

さて

僕が今、書きまとめておきたいものの一つが、『弓』(2005)を始めとした、幾つかのキム・ギドク監督〔◆IMDb作品についてのものなのですが、まぁ、ねっちり^^としたものを書く時間もありませんので、まずは以下に、僕がこれまでにギドク監督の4作品を鑑賞した上での雑感を書き残してみます。



*********

そう、僕がギドク監督作品を映画館で観たのは、この9月から公開されている『弓(2005)』〔◆IMDbが最初、かつ、これまで唯一のもの。


『弓』の前には『サマリア(2004)』〔◆IMDbを、


そして、『弓』の後には『うつせみ(2004)』〔◆IMDb『悪い男(2001)』〔◆IMDbをDVDヴィデオで観賞し、いよいよ、ギドク監督の産み出す、その、特異、かつ、まばゆい諸作品に心奪われている昨今です。

●『うつせみ』(2004)


●『悪い男』(2001)



うつせみ(2004) 』鑑賞プチ・メモ
※以下、本作のラストに触れています。


ここまで鑑賞した4本中ですと、僕は、『うつせみ』〔◆IMDbが最も豊かな映画時間を持ち得ているように思えています。

この、孤独な主人公が単調な仕事の最中にひと時見た白昼夢のような、あるいは、横暴で自己本位な夫によって身も心も傷付けられ、絶望の果てに抜け殻のようになっているのであろうヒロインの心の奥底に弱々しく残っていた脱出願望が、家宅侵入者たる主人公の不可思議な振る舞いを目の当たりにしたことで、不意に主人公と寄り添って行くという夢に転化したかのような『うつせみ』という映画に紡ぎ出される幻想譚にも通じるような映画時間、そこに浸っての俄かには消えぬ余韻、ファンタジックな煌めきを湛えた結末が喚起する心的浄化…、

この88分の映画時間にある妙味を如何に言葉に置き換えることが出来るのかは見当もつきませんが、いずれ改めて、僕なりに本作から受け止めたものを「鑑賞メモ」等の形で纏(まと)めてみたく思っています。

―そう、少々余談めいてしまいますが、本作の韓国語原題を日本語に置き換えると「空き屋」とでも為るらしいのですが、米国マーケットに於ける“3-iron”という即物的なタイトルも中々凄いものだなと思いますねぇ…。

本作のラストに有っては、主人公とヒロインが幽体、あるいは、忍者か仙人のごとく重力と無縁になったかのような或るシーンが示される。そんなラストを持つ映画に、劇中印象的な「兇器」たる物「3番アイアン」を持って来るとは、実にギドク映画をめぐるに相応しい反語的なタイトルの付け方だよなぁ…と感じる次第です。


本作は、今年3月に劇場公開された訳ですが、うーむ、映画館に足を運ばなかったことには可也後悔の念を覚えています。まぁ、最早仕方がありません。いずれ、名画座での上映、特集上映などで、スクリーンでの鑑賞も叶うことでしょう。


*********

ギドク監督がこれまでに撮った映画は13本。(―最新作“Time”〔◆IMDb|下Ph〕は、今年5月のカンヌを始め、既に幾つかの国際映画祭などで上映され、この8月から韓国本国で公開中。尚、ギドク監督は、この映画を最後に「韓国映画界から退く」などとも発言しているようなのですが、僕は、ギドク監督は繊細と強靭を兼ね備えた映画作家だと思いますので、韓国の外でも映画を撮り続けることは可能だとは思います。ともかく、多くの映画ファンが既にご周知であろう『グムエル』の公開をめぐるギドク監督の発言以降の韓国国内での騒動が早期に終息することを素朴に願う次第です)


僕は、その13本の内のほんの4本を鑑賞した限りですが、

例えば 、ギドク監督の映画に少なからず見て取れる、露悪的な人間描写、突発的な暴力描写等々に於いては、ひりひりするような心的な痛さを覚えながらも、同時に、そこにある研ぎ澄まされ切迫した時間感覚ゆえ、心的には嫌悪を覚えながらも僕の視線は釘づけと為ってしまいますし、

また、主人公たちが絶望を経た後に、彼、彼女たちに訪れるもののまばゆさを感得出来た際のカタルシス、昂揚感は、不意に、得がたい恩寵の如しにすら思えても来る…。

さらに一つ書き加えておけば、ギドク監督独自の意匠を凝らす中で描き示される、例えば、『サマリア』(※下Ph)に於ける数多くの彫像、彫刻が配された公園での二人のヒロインのかくれんぼ的なじゃれ合い、また、『悪い男』に於いてヒロインが砂浜で見つける2枚の写真をめぐる扱い等々に僕なりに見て取れる、主人公たちの(、時には無意識な、)自分探しの姿というものにも、僕は心掻き立てられています。



ともかく、僕にとっての、『うつせみ』から得られたカタルシス、『サマリア』の粗さ(/荒さ)と洗練、そして、『弓』に於ける、聖・俗、美・醜が綯い合わさったものの果てにあっけらかんと在る神話的光景…やらを、個々の作品を顧みる中で自分なりに言い表せれば(すっきりするだろうな^^)と思えている次第です。

まぁ、僕など、まずもって、観ていないものが多数ある訳ですし、ここまでのギドク作品を如何なるレヴェルにせよ総括できるまでには至っていませんので、まずは、一作品ずつ、「鑑賞メモ」等を書きまとめて行ければと思っています。




〔当ブログ内の関連エントリー〕

■〔映画雑談Vol.25〕キム・ギドク映画に関する雑感―その1  ~『弓』(2005)、ハン・ヨルム関連プチ・メモ&more...

■〔映画雑談Vol.30〕キム・ギドク新作映画『絶対の愛』(※2007年3月公開)鑑賞前メモ他
1.キム・ギドク最新作『絶対の愛』、2007年3月より渋谷・ユーロスペースにてロードショー & 2月24日よりキム・ギドク監督作品回顧「スーパー・ギドク・マンダラ」開催!!

2.『サラバンド』(2003/ベルイマン)のデジタル・ハイヴィジョン映像についてのメモ

―& 今年最初の映画鑑賞(『ディパーテッド』)が叶いました!


>>『悪い男』、『うつせみ』関連

■〔映画雑談Vol.28〕映画中に於ける印象深い写真
~『シャイニング』(1980/キューブリック)、『ミッドナイトクロス』(1981/ブライアン・デ・パルマ)他

by oh_darling66 | 2006-10-14 10:31 | *映画雑談
■〔映画鑑賞メモVol.13〕『LOFT ロフト』(2005/黒沢清)

こんばんは、ダーリン/Oh-Wellです。

さて、この10月唯一の三連休の初日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

いやはや、今日の東京は台風一過というか、素晴らしい秋晴れだった訳ですが、
今週は週明けから雨が続きましたねぇ…。
特に、昨日(10/6)朝方からの、東京を含む関東地方あたりでの雨は、台風16号の直撃によるものでは無いものの(→◆岩谷忠幸の気象最前線)、久々の大降り、しかも、終日の大降りでしたよね。まぁ、会社、学校から真っ直ぐ帰ったにせよ、僕のように飲んでから帰路に就いたにせよ、可也、服やカバンなどを濡らして帰宅した人が多かったかと思います。

●Phは、10月6日(金)19時15分頃、靖国通りと明治通りの交差する「新宿5丁目」付近。

そう、「雨」と言えば、例えば、怪奇映画というものは、森の中に佇む洋館、古びた一軒家であったり、その地下室であったり、美男美女であったり、嵐の夜であったり、怪異な姿を持つ何者かであったりと、定番、かつ、重要な要素が幾つかあると思うのですが、「雨」というものそれ自体も劇中に陰鬱な気配を醸成し、また、例えば、ヒロインが追っ手や怪物から逃げ惑うシークェンスなどでのサスペンス効果を高めるなどの役割を果たしていますよね…。

僕が、ほぼ一か月前に鑑賞した『LOFT ロフト』なども、洋館が主舞台の一つですし、沼を擁した森も印象的ですし、主役カップルは美形ですし、幾つかの夜の気配も印象的ですし、突如嵐も起こったりするのですが、然程、「雨それ自体」の印象が残っていません。例えば、雨降りしきる夜、何者かに追われるヒロインがぬかるんだ道に足を取られることで観る者をハラハラさせるような演出というもは無かったように記憶しています。

―さて、今回のエントリーは、黒沢清監督の最新劇場公開作となった『LOFT ロフト』〔◆Movie Walkerについての最初の所感を書き残しておきます。



『LOFTロフト』(2005/黒沢清)鑑賞メモ


***ネタバレ注意

僕に取って、黒沢清の新作映画『LOFT ロフト』は素朴に「じわり面白い」映画でした。じわりスリリングでじわり妙味、一つ大まかに言えば、そんな映画体験でした。

また、この、『LOFT ロフト』を初鑑賞し終えた際には、僕に取っては、『CURE キュア』(1997)『回路』(2000)『カリスマ』(1999)等々を初めて見終えた際の、いきなりのずっしり感や、『ドッペルゲンガー』(2002)を見終えた際の大きなカタルシスと言ったようなものを得られた訳では無かったものの、

黒沢監督が韓国のプロダクションの資金協力をも得て、自分のやってみたいものを気張った素振りなく、何と言うか…、余力でもって撮り上げてしまったようなスマートさがあるように思えましたし、実際に、そんな部分が反映されたかのような然りげない素振りが本作の美徳の一つにも僕は思えています。また、この映画時間に於いては、何かを読み解くようなストレスを感じることなく映画に浸っていられた心地好さに一貫する映画体験が叶ったように、今、改めて思えている次第です。


*********

劇中のミイラの扱いに於ける呆気羅漢とした出鱈目臭さも、屋内外の空間描写のスマートさも、靄(もや)、霧が走っている沼の水面や森の美しさも、あの、木島(西島秀俊)によって死体が埋められたあたりの赤松の美しさも、女流作家・春名礼子(中谷美紀)が高円寺から移り住む東京郊外に建つ木造洋館と廃屋的な無表情のコンクリートの建物とが向き合う舞台装置としての妙も、幽霊の扱いに於ける黒沢清監督の相変わらずの冴えと新味(―端的にひとつを言えば、あの、安達祐実扮する幽霊が窓に残して行く手形)…等々をも含めて、映画を眼差す僕の意識は恐々(こわごわ)と覚醒し続け、


その、考古学者・吉岡(豊川悦司)とヒロインの会話中にあったものからすれば、あるいは、およそ千年前、末永い美貌、若さを得るために泥を大量に飲んで沼に沈みミイラになったらしい女性と突如黒い泥を吐き出すヒロインとの因果関係、

吉岡を中心とする考古学研究チームが沼の底から引き上げたものの、然るべき保存処置をせずに吉岡が身近に置くままと相成っているミイラ自体、そして、昭和初期のものとされる記録フィルムに映っている、シーツに包まれたミイラごときものとの関連、

吉岡の同僚・友人である日野(大杉蓮)が口にしていた、睡眠中に金縛りにあった時に日野の体にしばらく乗っていたと云うひんやりとしたゴムの塊のようなものの正体、

さらには、安達祐実扮する幽霊と吉岡が身近に置くミイラとの関連…

―等々と云った、劇中に映像や台詞で示された不可解なものが劇中具体的に解き明かされることも無く映画時間が紡がれて行く訳ですが、本作にあっては、そんな状態が僕の中におのずとサスペンス状態を持続させるものと相成り、劇中、何ら解き明かされないあれこれが、僕にストレスを感じさせることも殆どありませんでした。


そして、本作は、黒沢清の自家薬籠中のものたるホラーに、「メロドラマ」性、そして、往年のハリウッド怪奇映画の風景、趣と云ったもの取り込みようが、大げさなものではないながらも、これまでの黒沢映画に無い新鮮なトーン、肌理を加えていたように思えました。


ヒロインが最初に吉岡の影を目に止める木造洋館の2階の窓辺、廃屋の汚れた曇りガラス越しに掌を合わせる吉岡とヒロインの姿、距離感、また、吉岡が窓越しに目に止める、洋館の窓辺に佇むこの洋館の前の住人・亜矢(安達祐実)の物憂げな姿等々、二つの建物の窓が取り持つ男女のさまざまの距離感がロマンチックさも不穏さも相俟つ、他者に時めく感情を示し得ていたかと思いますし、


また、ヒロインは、スランプの末、亜矢の遺した原稿を書き写す訳ですが、それを担当編集者・木島に手渡した後にいよいよ接近して行くヒロインと吉岡や、嵐の中で交わされる、通俗的な恋愛小説の台詞にもありそうな、この男女の大仰な言葉のやりとり、そして、熱い抱擁など等は、これまでの黒沢作品には見られぬ生々しいウエット感をもたらしていたかとも思います。




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『CURE キュア』等を含めたこれまでの黒沢ホラーと同様、劇中に於ける現実音的なノイズとして施された部分をも含む「音」も、本作に有っても、また、映画中の不穏、緊迫を醸成する大きな役割を果たしていたかと思います。

今、一つ一つを事細かに書き示すことは一旦おかせて頂きますが、

洋館の外に唸る風音、

真夜中、停電したままの洋館にひとり居るヒロインを突如襲う天井からの物音、無人の階段が示される中での木造家屋のきしみ、

そして、洋館の敷地だかに設置された焼却炉が作動中に発する重々しく寒々しい金属音と投げ入れられたものが燃えて行く際の曰く言いがたい無情な引火音、

あの、沼の桟橋の先に備え付けられた巻き上げ機のハンドルを操作する際の重々しいきしみ音とカラカラした回転音(…あの、映写室で「ミドリ沼のミイラ」の上映が終わった後に、フィルムがリールに巻き取られ切ったあとのカラカラと云う乾いた音にも重なって聴こえていたかもしれない…)、

木島によって洋館に投げ入れられる石が窓を突き破る暴力的な乾いた音、

また、吉岡が突如ミイラにメスを突き刺した際の乾いた音…

―等々、印象深い「音」が幾多思い起こせます。


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この映画には、人間とともに、幽霊、そして、ミイラが出てくる訳ですが、幽霊に於いては、僕はそれに姿形を与えた安達祐実のフォトジェニックさ、非凡な“可愛らし美しさ”とでも云ったものが引き出され活かされていたかと思い、僕は、安達祐実扮するそれ自体に、そして、黒沢清の安達祐実を得ての幽霊造形に素朴に目を瞠り、見惚れているばかりでした。


そして、一方のミイラに於いては、あの、立ち上がった際のミイラの姿、見せ方に於いて少々説得力に欠けていたように思えています。

例えば、『回路』に於ける、あの公営住宅の一室で一人の青年の前に姿を現しスローモーションのように向うから迫ってくる女の幽霊、そして、あの廃屋のような工場の一室で加藤晴彦扮する主人公の前に姿を現す男の幽霊に於ける見せ方の冴え、緻密さ、有無を言わせぬ映像そのものでの説得力が欠けていたように思えました。その、『回路』に登場する幽霊たちの姿は、何と言うか…、ホログラム映像のようにも、生身の肉体のごとしにも見えながら、不幸にも主人公たちに見えてしまった、まさに、「幽霊」としてフィルム上に存在してしまっている。「幽霊」たちは、途中、前のめりによろけたり、加藤晴彦によって体を掴まれてしまう意外さをも示しつつ、あの映画時間の中で凄まじい恐怖そのものとして僕に迫って来る…。

一方での、本作『LOFT ロフト』に於けるミイラの造形は、それを切り刻もうにも果たせずに頭を抱えて苦悩する吉岡の傍らでむっくりと起き上がった途端に、それまでにそのミイラが醸し出していた素晴らしき異形性を失ってしまったように思えました。


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ただ、総じて言えば、十分、緊迫感を孕む115分だと思えました。一見、黒沢清の純粋な新味かと観客に見つめさせる、美形の主役男女の姿が在ることそれ自体の心地好さ、甘美、延いては、彼らの「恋」ですら、最終的には単なる恐怖以上のものを観客に味あわせるための要素だったと言えなくもなさそう…そんな風に、今、思いが及んでいます。


そう、他者の遺した小説原稿を盗用したものの、最終的には、そんな自分を否定するに至るヒロインに象徴されているのか否かは別として、僕に於いては、先述した、ヒロインが吐き出す泥の意味、そのヒロインとミイラとの因果関係等等を読み解くことを含めたストーリー性云々ではなく、また、映画の鑑賞中にあって画面に紡ぎ出されているものから自分の中でストーリーをでっち上げて行くことよりは、この、最初から不穏に謎めきながらも、何やら、仕舞いには、唐突に、この世に連綿とある真相の一端でも垣間見えて来そうな映画時間に(出来るだけ無心に)浸っている快楽の方が勝る、その部分をもっと説得力をもって言い表すことが叶えば、あの115分に浸っていることに辛うじて準じる喜びが得られるのかもしれません。

―と云う訳で、再鑑賞して、また、細部を含めたところに考えが及んだ上で纏(まとま)るものが有れば追記してみたく思っています。



〔当ブログ内の関連エントリー〕

■〔映画鑑賞メモVol.17〕『叫』(2006/黒沢清)

◆9月10日を振り返る/黒沢清に関するプチ・メモ…未満^^(※仮題)




P.S)

さて、今年もまた、古代エジプトのあれこれが日本にやってくるようですね…。


cf.昨秋開催された「古代エジプト展」のエントリーはこちら


―それでは、皆さん、ご友人、恋人、ご家族と楽しい3連休を~(^^)v

by oh_darling66 | 2006-10-07 22:58 | ■映画鑑賞メモ/鑑賞プチ・メモ
●〔Pops,Rock雑談Vol.15〕ピーター・ゲイブリエル(/ガブリエル)に関する覚え書き
その1:ジェネシス時代(1967―1975|※ピーターは、バンド結成の1967年から在籍。ジェネシスの最初のアルバムがリリースされたのが1969年)


こんにちは、ダーリン/Oh-Wellです。

さて、私、先の土曜日には、都内某所で催されていた「CD & レコード・フェアー」に参戦。翌日は朝から雨でしたし、土曜日に買い求めたDVD(―※下Phの4タイトル、説明するまでも無くブート。尚、その次のPhは、ある方がこの日に入手された中の一枚!)のチェックなどもしておりました。




今回の「CD & レコード・フェアー」に於いては、映像ものに関しては、あれこれと欲張らずに、彼(か)のピーター・ゲイブリエル在籍期のジェネシスのもの、そして、我らが^^ストーンズ“ABB/ア・ビガー・バン北米ツアー”中のものに絞ってチェックしていました。


(→◆当ブログ内“ア・ビガー・バン・ツアー”を含むストーンズ関連記事こちら~。しかし、11月22日の「アロハ・スタジアム」、うーん、心惑わされますねぇ...⇒〔◆公式サイトIORR〕)
そして、売場に居たスタッフ、また、仲間に「これは、どうですかね?^^」などと聞きながら取捨選択して行ったのですが、ザザッと家で視聴した限りですと、ストーンズの方はこの手のものとしては普通に満足の行くものかと思えていますし、

一方のジェネシスの方は、「16mm撮影」が売りのやつの方(※Ph左上)は、確かに、16mmで撮った映像だけあって色彩的に深みがありますし、延いては、長いパフォーマンスの鑑賞に堪え得る(―この当時の、ジェネシスを含む、所謂プログレッシヴ・ロックの楽曲は10分ほど、あるいは、10分を優に超すものがざらにある)ものと為っている中々の拾い物と言える代物でした。

●Phは、左から右に、スティーヴ・ハケット(g)、マイク・ラザフォード(b)、
ピーター・ゲイブリエル(vo,flute,perc)フィル・コリンズ(ds)、トニーバンクス(kb)

そう、ピーター・ゲイブリエル在籍期のジェネシス〔◆Rolling Stone誌ディスコグラフィー|※上Ph〕は、そのレコードによってのみならず、ピーターの奇抜なメイク、被り物、衣装を含めたステージ上の姿でもっての演劇的パフォーマンスを擁した、高度なサウンド面、スペクタキュラーな視覚面双方が相俟ってのライブでもって当時のオーディエンスの熱い注目を集めていた訳ですが、




こういったオーディエンスを前にしたライヴ映像、また、TVスタジオでのライヴパフォーマンスを一曲全篇収めたような映像は、おそらく、現在のオフィシャル商品の中には皆無(―つい、10年ほど前には、タイトルは失念してしまいましたが、TVスタジオで収録された「ミュージカル・ボックス」のパフォーマンスをほとんど収録している輸入物ヴィデオがあったのですがねぇ…)な訳でして、この時期のジェネシスのファンに取っては、こういったブートものでもって往時を垣間見るしかない訳です。

―以下、我が最大のRockアイドルの一人たる、ピーター・ゲイブリエルについての雑感、覚え書きを後ほど続けて書き残しておきたく思っていま~す。

(※後刻に続く...)



●9月最後の土曜日は、件の「CD & レコード・フェアー」参戦のあと、某所で飲み会。素晴らしきRock好きの方々^^と共に、沖縄料理、泡盛を楽しみながら、あれこれをお喋りしながら、心地好く、しかし、あっという間の3時間ほどを過ごしました。
by oh_darling66 | 2006-10-03 13:01 | *Pops,Rock雑談