◆◆六月の鎌倉、結婚式、小津映画…等々についての雑感 |
おはようございます、ダーリン/Oh-Wellです。 6月25日の月曜日…、ようやく給料日の朝を迎えました^^ 今日、ここ東京では朝から小降りながら雨。まぁ、雨が降ったり止んだりの一日となるのでしょう。何れにせよ今夜はちょっとした飲み会。まぁ、思う存分飲んでこようかなと...((^^) さて、気象庁から関東地方の梅雨入り宣言が為されたのが6月14日。 しかし、ここ東京でも、この梅雨入りとされた日からしばらくの間は、それこそ梅雨入りとされた当日の雨、3日前(6/22)の雨、昨日今日の雨を除けば妙に晴天続きと為ってしまっていますね。こんな按配のままでは、7月、8月の水不足は目に見えて来てしまいもします…。 ―そう、新聞系サイトなどを読む限りですと、気象庁は関東地方の梅雨入りの日にちを修正する可能性も出てきたようですね。 ◇梅雨入り:気象庁「予報外れた」…修正は必至 苦情相次ぐ~毎日インタラクティブ http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/tenki/news/20070621k0000e040084000c.html さて、そんな梅雨入り間もない16日の土曜日のこととなりますが、 この日は鎌倉で従妹の結婚式と披露宴があり、僕も夫婦で出席してきました。この日は、もう、僕が感じた今年一番の上天気。やはり、海、山、多くの歴史深い寺社を擁した鎌倉は気持ちいいですねぇ。梅雨が明けるまでにはもう一度くらいは訪れたく思えて来ています。 ―そう、鎌倉で紫陽花と言えば、一つには由比ガ浜を望む景勝地に建つ「成就院」〔◆公式サイト◆All About〕があるのですが(※ここ「成就院」の紫陽花は般若心経に因む262株が植えられているという、そう、例えば、「明月院」の青、紫中心の紫陽花が咲き誇る景観も実に素晴らしいと思うのですが、成就院の紫陽花が満開となった景観は、その、青、紫、ピンク、白、水色といった多彩な花の色のありようがこれまた格別だったなと嘗ての光景を思い起こしもします…)、披露宴が行われたホテルで聞いたところ、昨年末の大雨の影響で紫陽花の植えられた参道あたりでも崖崩れがあり今だに修復・防災工事中らしく、今夏はあの由比ガ浜と海を向こうに望む参道の両側に咲き誇る紫陽花の美景を楽しむことは出来ないのだとか…。 ◇鎌倉あじさい開花情報~鎌倉市観光協会・公式サイト http://www.kcn-net.org/kamakura/ajisai/ajisai.html さて、新宿辺りから電車で鎌倉に向かうには、以前は一旦、中央線、山手線を乗り継いで品川まで出、さらに、品川から横須賀線に乗り換えると云った按配だったのですが、湘南新宿ラインが開通して以来、新宿からだと逗子行きに乗れば一本で鎌倉まで電車で行くことが出来ます。所要時間は55分くらい。以前の新宿から品川に出て横須賀線に乗り換えて鎌倉まで出るのに掛かる乗り換えを含めた所要時間に比べれば(確かな記憶では無いのですが)15分から20分くらいは短縮されたのではないかな…、ともかく、湘南新宿ラインが開通してからは乗り換え不要で新宿から鎌倉まで出られるのが何よりなのです。 そう、今回も湘南新宿ラインに乗って「大船駅」あたりとなると愈々緑も濃くなり夏の緑が目に鮮やかに飛び込んで来た訳ですが、同時に、映画ファンの僕に取っては、松竹大船、小津映画、小津安二郎〔◆jmdb〕というものが想起されて来て胸が高鳴って行ったことは言うまでもありません。まして、次の停車駅「北鎌倉」ともなると、『晩春(1949)』〔◆IMDb〕、『麦秋(1951)』〔◆IMDb〕の主舞台となる地の謂わば表玄関でもある訳ですから、その駅のホームや進行方向左手側に目に入って来る「円覚寺」(―小津安二郎の眠る墓がある)の総門などに、また、軒の低い民家が北鎌倉の山間に点在する光景に目が行きますしあれこれ落ち着かなくも為ってしまう…。 さて、従妹の結婚式が行われたのは鶴岡八幡宮〔◆公式サイト〕の舞殿。 当日の親族は境内に入ったあとは、まず、若宮控室で両家親族顔合わせ。そのあと、若宮に隣接する舞殿へと親族が新郎新婦を先頭にし列を成して歩いて行き舞台に上がって行きます。儀式の所要時間は40分ほどでした。 舞殿は、かつて、静御前が源義経を慕い舞を納めたとされる「若宮回廊」の跡に建立されたという神楽殿。この高床の舞台に管楽器(笙〔しょう〕、篳篥〔ひちりき〕、龍笛〔りゅうてき〕)、楽太鼓、琴(筝〔そう〕)などによる雅楽の音、音色が鳴り響く中、時おり気持ち良い風が吹き抜けて行く中、おごそかに進められて行く儀式の体験は、神官、巫女の装束、所持物、一つ一つの立居振舞いに心惹き付けられ、また、巫女の神楽の舞、親族固めの盃のお神酒などもあって、しばし別世界にトリップして行くような得がたい時間を持てるものだったことを今思い起こします。 さて、ここ舞殿は、『晩春』(1949)の後半で笠智衆〔◆allcinemaONLINE〕と杉村春子 〔◆allcinemaONLINE〕が原節子(◆allcinema ONLINE|1920年6月17日生まれ、現在87才)扮するヒロインの見合いに気を揉みながら境内を歩く印象深いシークェンス中にもその後何度かの修復前の姿をとどめています。 『晩春』のシークェンス中ではヒロインの父、叔母役の笠智衆、杉村春子が舞殿前でお参りし、さらに、61段ある大階段を登った本宮に向かうべく舞殿を回りこんで歩いている途中で、杉村春子がやおら唐突にガマ口を拾うシーンなどがあり、僕は若宮から舞殿へと歩を進めている際にはぼんやりとそんな場面を思い浮かべつつ杉村春子がガマ口を拾ったと思しきあたりに目を遣っていましたねぇ…。あの、嬉々と「御兄さん、ガマ口拾っちゃった」と口にしながらの杉村春子の屈託ない笑顔、そして、警官が近づいて来たために、笠智衆を置いて急ぎ足、小走りになって大階段をとっとこ上がって行くさまは繰り返し観て尚可笑しいですねぇ…^^ ―と、言う訳で、また時間が取れましたら、小津安二郎監督の『晩春』、『麦秋』について何か書いてみたく思っています。 それでは、皆さんも良い一週間を~! |
by oh_darling66
| 2007-06-25 09:00
| *映画雑談
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