■〔映画雑談Vol.20〕今年鑑賞したシリアス・タッチの映画たち |
―含、『グッドナイト&グッドラック』(2005/ジョージ・クルーニー)鑑賞プチ・メモ&more... ●5月24日(水) こんばんは、ダーリン/Oh-Wellです。 ここ東京では、今日(5/24)夕方18時ほどから雷を伴なった大雨に。 矢張り、六月の梅雨時とは違って、朝、傘を持たずに家を出た勤め人や学生など等が少なくなかったようですね。 19時半頃の自宅最寄り駅前などでは、駅の建物から出れぬ人でもって普段よりも可也混雑していました。 23時過ぎ現在、雨脚こそ弱まってはいるもののまだまだ降り続いています。まぁ、この雨も朝方までには上がって、明日は終日晴天となるらしいのですが。いやはや、ぱっとしない空模様続きの五月となっていますね。せめて、五月最後の週末くらいは爽やかな晴天であって欲しいものです! ●5月26日(金) ・・・さてっ!((^^; そう、今年注目を浴びる作品の中には、ジャンル的なところを別にしても、シリアス・タッチの映画が少なくないように僕は思えています。 例えば、僕が今年これまでに鑑賞して来た中ですと、 まずは、3月ほどまでに鑑賞した、『ミュンヘン』(2005/スティーヴン・スピルバーグ|※上Ph)、『クラッシュ』(2004/ポール・ハギス|※下Ph)、『ホテル・ルワンダ』(2004/テリー・ジョージ)、『ブロークバック・マウンテン』(2005/アン・リー)等等々…、 さらに、ここ、1箇月ほどに鑑賞したものから挙げると、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005/ジェームズ・マクティーグ|※下右Ph)、『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(2005/トミー・リー・ジョーンズ)そして、『グッドナイト&グッドラック』(2005/ジョージ・クルーニー|※下左Ph)等等々…。 まぁ、いずれの映画も、極く大まかに言えば、シリアスなテーマを扱ったもの、または、表立ってでは無いにせよシリアスなテーマを孕(はら)んだものとは言えるかと思う次第。 *** ただ、僕に取って、上に挙げた個々の映画の一番の持ち味は、作品個々の持つテーマとも或いは別のところにあるかと思えもしています。 例えば、『クラッシュ』、『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』両作などは、僕に取っては、それぞれが孕(はら)み持つ社会的、政治的なメッセージ云々が胸にずしんと残るがゆえに忘れがたい映画と為った…と云うよりは、最終的には、その映画時間が寓話の如し輝きを纏(まと)ったものに収斂して行くような映画ぶりこそが美点に思えましたし、 また、一度観た切りで言うしかないのですが、『グッドナイト&グッドラック』〔◆IMDb◆Movie Walker〕などは、モノクロ撮影に映える、デヴィッド・ストラザーン扮する主人公の硬質なルックを含めた映画の仕立てが、思いの外に、良質なものに感じ取れ、主にはそんな部分に感心しながら映画を眼差していました。 そして、そんな、ジョージ・クルーニーという映画人のスマートさ、加えて、人柄の良さが反映されたかのような、さほど、きりきりとした素振りではなく、中々スマートで、また、一見、感情的、声高には「マッカーシズム」を糾弾してはいない見せ方、映画ぶりにも関わらず、当時、マッカーシズムに怯(ひる)まず立ち向かったエド・マロー/Edward R. Murrowという一人の実在したTVニュース・キャスターを核に置いて描き示したものが、最終的には、こと、1950年代にアメリカに於いて吹き荒れたマッカーシズムに考えを及ぼさせるものと相成っている映画振りこそに、僕は、まずは素朴に好感を持てた訳です。 そう、この93分と云う尺自体も特筆すべきものかと思います。 あの、オープニング・クレジットにTV関係者たちのくつろいだ表情や姿が示されて行く中での、「マローを讃える会」が執り行われる社内クラブ(?)内のムーディーな描写から映画はドラマとしても既に始まっており、終幕に於いては、自分自身への顕彰に浮かれた素振りも見せず、また、何ものにもへつらう素振りも無い毅然としたマローの姿、スピーチを示し映画は締め括られて行く。 そして、その、冒頭と終幕の間に、マローの果たしたものの内の最大の要所であろうマッカーシズムに対する報道に於いての勝利を、その勝利に伴う苦味と共に、過不足無く示し得ての93分は、 僕に取って、あっと云う間と感じ取れるような93分でも無く、極めて濃密と云ったものでも無く、しかし、一つには清々しい映画時間でした。 おそらくは、一つの映画として、繰返しの鑑賞によって尚滋味深い味わいを享受し得る映画かと、今、僕なりに思えていますので、また、再鑑賞し纏(まと)まるものあれば、新たに何か書き加えてみたいと思っています。 上述した、ともすれば、“重い”と言われがちな何本かの映画たち、 しかし、僕に取っては、これらの映画は、民族対立、部族対立、マッカーシズム、不法移民、同性愛者の受難…など等、扱っているテーマゆえ、ある程度以上はシリアスな肌理、重みを纏(まと)うことは道理としても、頭でっかちで観念的なばかりの映画とは為っていなかったと思います。 そう、まずは、それぞれ個々に魅惑的な映像表現、映画造形、画面の魅力というものがあるがゆえに個々に心惹かれ、それらが孕み持つテーマにも自ずと思いを及ぼすところと相成る映画だった訳です。 ―と、まぁ…、こんな調子でシリアス・タッチな映画たちを一遍にお喋りし出すと、何と言うか、結局はシリアスに((^^)為って行くばかりかとも思えますので、ここら辺で方向転換^^を。 ともかく、今年から来年に架けては、所謂“シリアス・ムーヴィー”の公開が、おそらくは、例年に無く多くなって行きそうですね。 そんな中、僕は、コメディを挟んで心的なバランスを取って行かねばと思っている次第です。((^^) ・・・そう(^^)、 まずは・・・、僕自身、少々遠ざかっているモンティ・パイソン〔※下Ph〕のコメディを見直してみますかねぇ・・・。 チャップマン(口元にパイプ)、テリー・ジョーンズ、エリック・アイドル〕 ~『空飛ぶモンティ・パイソン』(1969~1973)〕 ―うん、そうしよう!(笑) まずは、モンティ・パイソンに決ぃ~めた♪((^o^/ 映画監督作品『ローズ・イン・タイドランド』関連エントリーはこちら!)〕 |
by oh_darling66
| 2006-05-24 23:43
| *映画雑談
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