■〔映画雑談Vol.9〕映画館での地震体験~『アイランド』(2005/マイケル・ベイ)鑑賞メモ |
おはようございます! 今週も、数多くのTB、数多くのコメントを頂きまして まことにありがとうございます!! ◆―さて、土曜日です、 7月最後……から2番目の(^^)週末です、 気持ちの良い週末にしたいですね、 ◆◆―さてさて(^^)、日曜日(7/24)です、 曜日も日付もとうに変わってしまい((^^; 現在、既に夜半21時過ぎとなっています、 ―皆さん、 昨日は如何お過ごしになりましたでしょうか... 関東地域では、ちょっと肝を冷やすような地震(>1>2)がありましたよね、 ****** 僕は、 妻、友人と、午後から六本木に出ていた訳ですが、 あの夕方16時35頃に起こった地震を、『アイランド』の鑑賞中に体験、 映画が後半を迎えていた頃だったと思いますが、 ともかく、映画に引き込まれていたので、 3度目の大揺れ(―昨夕、僕は間隔を置いて2度大きな揺れを感じました...大きな横揺れを感じて肝を冷やしていると、右隣に居た妻が僕の右手を握って来ました、それこそが、あの時の暗闇中での地震の恐怖を今だに鮮明なものとして甦らせます)でも襲って来ない限りは、もしくは、劇場側で上映を中断でもしない限りは、自ら席を立つことは有り得なかったように思います。 さて、その『アイランド』、 この7月中に公開される夏休み映画中ですと、僕などは『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』に次いで期待している何本かの作品中の一つでした、 ここ1、2年だけ取って見ても、充実のキャリア中にあると言えるであろう、 ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン*1**2(“The Black Dahlia”)が主演をつとめる一点だけからも僕に取っては捨て置けない映画になると思っていましたし、 彼らの演技、存在が、あるいは、マイケル・ベイという監督の力量を補って((^^)余りある類の魅力ある大作映画となっている予感がしていた訳です、 実際に僕が目の当たりにして、 重量感あるSFアクションとして大いに刮目させられましたし、 娯楽大作映画としても存分に満喫出来た次第です!! まず何と言っても、 矢張り、ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソンのスターとしての輝き、有り難味を堪能出来ました、 また、 他の主だった出演者たちも、この娯楽映画の中で十分に役割を果たしていたように思います、 ショーン・ビーン演じる天才的なクローン研究開発者でクローン・コミュニティを管理するメリック博士というキャラクターは、見るからに強靭そうな肉体に冷徹な科学者の風采を纏(まと)っている、つまり、科学者としては一見嘘臭い(^^)のですが、寡黙で職務熱心な科学者、コミュニティ管理者ぶりと時折り覗くサディスティックさが中々の味わい、 ―何にせよ、如何にも嘘臭い科学者ぶりながら、ショーン・ビーンによる静かな狂気を孕(はら)んだこのキャラクターは一見の価値が有るかもしれません、 片や、冷徹…などには為り切れないキャラクター性を負った、クローン・コミュニティの施設技師・マックを演じるスティーヴ・ブシェミの存在感の妙味も僕を魅了させて行くに足りるものでした、(―本作に限らず、彼が多くの映画で演じる冴えない風貌、怪しげな生き様のキャラクターは、いつも哀れで人間臭く、何にせよ僕を惹きつける…) 今、多くを語る余裕は有りませんが、 例えば、主役カップルを見送る「駅」での或る一場面などは、クローンたる主人公たちを見捨て置けないこのキャラクターの善良さが、ブシェミならではの報われなさ/哀感を以って示されていて、この人間臭いキャラクターを忘れ難いものにしているように思い起こします、 その他にも、 その特異な顔貌、風采の上がらぬルック、おどおどした振る舞いで劇中妙に危なっかしいキャラクター性を醸し出し続けるイーサン・フィリップスの存在感が目を奪うものでしたし、 巨漢マイケル・クラーク・ダンカンの強烈な表情(―笑顔、泣き顔…)を目の当たりにする有り難味もありましたね... ****** 本作自体の醍醐味、テーマ性に於いても、 今、詳細に触れることは措(お)きますが、 不死身ではない自分自身の肉体のスペアを持っておきたいと云う、 クローン製作に大金を投じる資産家、政治家、スターたちのエゴイスティックの示唆、一方での病理学的な有用性の示唆、 一見単調な日常の掛け替えの無さの示唆、 生命の重みの示唆、 ―そう云ったものが、マイケル・ベイなりの一見マッチョな世界観の中で、実に卒無く観客に伝えられていたように思います、 ―本作に関しましては、 その近未来ビジュアル(※映画に描かれているのは2019年のアメリカ)の妙味なども含めまして、また新たに形にしてみたく思っています。 P.S) ◆昨日(7/23)は、 先述しました関東地域の地震の影響で、 JRの運転見合わせも有り当日中の帰宅が叶いませんでしたので、 予定していた更新もきっぱりと諦めました(^^; 実は昨晩中に、 或る、1960年代のSF映画の映画評をエントリーしたかったのですが、 これに関しましては、また後日のエントリーでお目に掛けられればと思っております。 〔※2005年8月1日、一部加筆訂正、リンク修正〕 補足) ◆◆僕に取って、本エントリー中で触れたイーサン・フィリップス(※ジョーンズ・スリー・エコー役)は、 これまで、映画に於いては、特に名を轟(とどろ)かすような演技などは残してはいないように思える訳なのですが、 何と言っても、「スター・トレック/ヴォイジャー」(TVシリーズ/1995~2001)に於けるニーリックス役(※右Ph)で世界中に幅広くファンを持つ俳優なのでしょう。 *** 僕は、このニーリックスを演じるフィリップスを、確か、ケーブルTVの放映時にチラと見たことがあるのですが、 このU.S.S.ヴォイジャーの一乗組員たるニーリックスは云わばエイリアンゆえ独自のメイクをしていますから、素顔的な(^^)イーサン・フィリップスを見たのは、『アイランド』でのジョーンズ・スリー・エコー役が初めてでした。 ここ『アイランド』に於ける、大きな鼻、禿げ上がった大きな額を擁する顔貌、そして、ずんぐりむっくりした豆タンクのような(^^)体つきに僕の目は奪われましたし、 その劇中終始落ち着かぬ素振りや表情は、あの“コミュニティ”の閉塞感を僕に取って印象深いものにしてくれた大きな要因の一つです、 今後、映画でも、脇役としてこれまで以上に映画ファンを楽しませてくれるように僕は思えています。 *** >>“ニーリックス”関連 **「パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン」公式サイト内 **「STARTREK.COM」内 〔※2005年9月11日〕 |
by oh_darling66
| 2005-07-23 11:19
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