■〔映画鑑賞メモVol.2〕『宇宙戦争』(2005/スティーヴン・スピルバーグ) |
こんばんは~、 さて、7月最初のエントリーです、 いやぁ、今日は良く晴れてねぇ(^^)、ともかく暑くて蒸してしんどかったぁ~ さて今回は、初日(6/29)のレイトショーで鑑賞した『宇宙戦争』(2005/スティーヴン・スピルバーグ)の雑感などを残してみます。 震え上がるが侭(まま)に画面に目を奪われる映画体験 スピルバーグはH・G・ウェルズの原作『宇宙戦争』が孕んでいたであろう19世紀末的世界観に、現在の大惨事(テロ攻撃、人災、天災…)的なところに重なるイメージ、ヴィジュアルを巧まずして織り込み、何よりも侵略異星人の殺戮マシン“トライポッド”の斬新な造形の迫力、不穏さ、異形さ…を以って、身を凍らすような一つの終末的世界観を為し得ている。 詳細に触れることは避けるが、 侵略異星人の殺戮マシン“トライポッド”は、実に適度な焦(じ)らしのステップを経て、 ともかく映画序盤にして、真っ昼間の街中に、その唖然とするしかない巨大な全貌を現す。 ただ、その途轍もない巨大さ、異形、威容などと云ったものにまじまじと見惚(と)れるような間合いなどを与えぬタイミングで、まさに唐突としか言い様のない侵略異星人による地球人への殺戮が幕を切って降ろされる、 逃げ急ぐ主人公たち、その背後に迫る巨大な“トライポッド”、 情け容赦ないレーザー・ビーム(?)によって一瞬にして砕け散る人間の体… 吹き飛ばされたクルマやら、破壊されて崩れ落ちる建造物は画面を突き破りそうな重量感やらを以って観客に迫ってくる… スピルバーグの残酷描写の冴えは、特に『ジョーズ』(1975)以来良く知られているところだろう、その『ジョーズ』冒頭での、夜中の海に出た若い女性が何ものかに何度か足を引っ張られ仕舞いに海中に姿を消し海面に血が広がって行くショッキングなシーンにしても、『ロスト・ワールド』(1997)での恐竜狩りにしても、その残酷描写には容赦の無い凄みがあって、僕などは顔を歪ませながらも見入ってしまうしかない…、 本作『宇宙戦争』では、映画序盤から早々と始まる、先述した殺戮マシン“トライポッド”を操っての侵略異星人による冷酷無慈悲な地球人への殺戮シーンは固(もと)より、 映画後半での、“トライポッド”に捕獲された人間が、侵略異星人によって*を**取られる残酷描写が僕に取って忘れ難い、 この人間の*を****おぞましい光景を目の当たりにして気が振れて行くハーラン・オグルビー(ティム・ロビンス)という、極限状態に心を蝕まれて行くキャラクターは、この映画全体のバランスを取るために無くてはならないキャラクターだったように思う、 賛否真っ二つに分かれるエンディング、 僕に於いては、これだけ徹底した荒唐無稽を見せてくれた後の、 あの、モーガン・フリーマンのナレーションによってすとんと締め括られるエンディングは実に小気味良かった。 P.S) ―ちょっと日を置いてから、 さらに何か文章として纏(まと)まるものが有れば、また、新たなエントリーにてお披露目したく思っております。 〔当ブログ内の関連記事〕 ■〔映画雑談Vol.7〕いよいよ映画館で『宇宙戦争』!! ■〔映画雑談Vol.6〕『宇宙戦争』公開9日前、スピルバーグ関連の雑談などを... >>その他スピルバーグ作品 ■〔映画鑑賞メモVol.9〕『ミュンヘン』(2005/スティーヴン・スピルバーグ) ****** >>その他、侵略異星人ものとして... ■〔映画評Vol.2〕『マーズ・アタック!』(1996/ティム・バートン) 〔※本エントリーは、以下のサイトともリンク中〕 ** 宇宙戦争@映画生活 |
by oh_darling66
| 2005-07-02 23:05
| ■映画鑑賞メモ/鑑賞プチ・メモ
|
<< ■〔映画雑談Vol.8〕『スタ... | ■〔映画雑談Vol.7〕いよい... >> |