■〔映画雑談Vol.4〕「脱力した時に心に効く映画10本・ダーリン篇」&『ライフ・アクアティック』鑑賞メモ |
こんばんは~ さてさて、 脱力気味な時、気落ちしている時などに得がたい心的カンフル剤となってくれる(くれた)映画が僕には少なからずあります。 ―という訳で、今回は、 「脱力した時に心に効く映画10本・ダーリン/Oh-Well篇」なんぞをお披露目いたします。 1)『トップ・ハット』(1935/マーク・サンドリッチ) 2)『バンド・ワゴン』(1953/ヴィンセント・ミネリ) 3)『幻の女』(1944/ロバート・シオドマク) 4)『底抜けてんやわんや』/“The Bellboy”(1960/ジェリー・ルイス=※下Ph) 5)『サイドウェイ』(2004/アレクサンダー・ペイン) 6)『北北西に進路を取れ』(1959/ヒッチコック) 7)『ライフ・アクアティック』(2004/ウェス・アンダーソン) 8)『シンドバッド7回目の航海』(1958/ネイザン・ジュラン) 9)『お若いデス』(1955/ノーマン・タウログ) 10)『ラスト・ワルツ』(1978/スコセッシ) 次点:『真人間』(1938/フリッツ・ラング)、『パーム・ビーチ・ストーリー』(1942/プレストン・スタージェス)、………(中略(^^;)………、『アウト・オブ・タウナーズ』(1999/サム・ワイズマン)他多数 ―さて、 ◆こうして、僕に取っての「脱力した時に心に効く映画」とでも云ったものを幾つか並べて眺めてみますと、 **ストーリーを追うストレスが殆(ほとん)ど生じず、眺めて心地良い **コメディの要素、あるいは、ある種の馬鹿らしさ **心地良い音楽 **女優に魅惑されること **哀感 ―など等と云った要素が、脱力した時の僕に効く主要素なのかなとも思えますね。 また、例えばスラップスティック喜劇でも、どこかに優雅さがあるものが効きますかね、脱力している/気落ちしている時は。 つまり、余りに脱力、気落ちなどしている時には、 おそらく、マルクス兄弟もの一般や、4月の終わりに観て大笑いした『ドッジボール』などは強烈過ぎるはずなんです。(^^) *** ◆新作ながら、『ライフ・アクアティック』、『サイドウェイ』が今回堂々のベスト10入り((^^)を果たした訳ですが、 特に『ライフ・アクアティック』は、先の土曜日(5/14)に妻と鑑賞して来たばかり。 役者で言えば、ビル・マーレイの充実ぶりに感心しましたし、ウィレム・デフォーなどは見ているだけで楽しかったし、ケイト・ブランシェットを眺めているのも実に心地良かった、 ウェス・アンダーソン監督の演出って、狙った緩(ゆる)さが目立ちすぎて少々臭いんだけど、僕は例えば『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)よりは身構えずに映画の中に浸ることが出来ました。 *** 本作『ライフ・アクアティック』(※脚本は、ウェス・アンダーソンとノア・バームバックの共同脚本)、 僕に取っては、まぁ、ある種のコメディ映画ですかね、 家族映画でもあり、ロード・ムーヴィーでもあるかな。 映画中の音楽からも予期せぬ感銘を与えられました、 特に、セウ・ジョルジ(※ブラジル人ミュージシャン・俳優)の弾き語るボサノヴァ調の“Star Man”、“Rock’N Roll Suicide”、そして、エンディングでの“***** B****”などには吃驚しました、そして実に心地良かった…。そう、ボウイ(=デヴィッド・ボウイ|◆Wikipedia◆IMDb)のRockを劇中登場人物にボサノヴァ・テイストに奏でさせてみせ、ボウイの楽曲自体の輝きを映画の肌理に織り込むまでに為し得たアンダーソン監督のオリジナリティの創出には心奪われるばかりです! ともかく、この映画に関しては、鑑賞直後よりも、しばらく日が経った今の方が本作と出会えた幸福感を実感できています。 じわじわとこの映画にあった優しい部分、登場人物たちの気張らぬ部分、加えて、映画としての新しさ…等々が、体の内から心地良いものとして甦って来ています。 P.S) このエントリーでは、無意識ではあったものの、ハリウッド映画/アメリカ映画が並ぶ形になりました、 遅かれ、同じ主旨で“日本映画篇”などを試みてみたいと思っています。(^^) 〔当ブログ内の関連記事〕 ♪本日のいい訳がまし(第5回)~僕を脱力させた、落胆させた映画なんぞを… >>ノア・バームバック(※『ライフ・アクアティック』はウェス・アンダーソンとノア・バームバックの共同脚本)監督作品 ■〔映画鑑賞メモVol.15〕『イカとクジラ』(2005/ノア・バームバック) |
by oh_darling66
| 2005-05-18 23:41
| *映画雑談
|
<< ♪本日のいい訳がまし(第5回)... | ♪本日のいい訳がまし(第4回)... >> |